AMARO FREITAS / RASIF (LP) 180g DLコード
5bda978750bbc313cc0038c2

AMARO FREITAS / RASIF (LP) 180g DLコード

残り1点

¥2,800 税込

送料についてはこちら

ブラジル北東部に位置するペルナンブーコ州で活動するピアニスト、アマーロ・フレイタス。同地のアフロ・ブラジリアン音楽「マラカトゥ」を中心に、カーニバルで演奏されるハイテンションなご当地リズム「フレーヴォ」、ブラジル全土で愛されるダンス・ミュージック「バイアォン」といった音楽の持つディープかつパーカッシブなリズムをジャズに持ち込むアプローチは、かつてコルトレーンやパーカー、モンクらが試みた手法のブラジル版とも言えるだろう。 教会音楽の楽団でリーダーを務めていたという父の影響を受け、アマーロも12歳で教会でピアノを演奏し始めると、生まれ持った才能もありメキメキと頭角を現し、現地ペルナンブーコ州の著名なコンペティションで優勝するも経済的な理由で都心に通うことが出来ないという苦境を経験してきた。そんな状況を変えたのはDVDで見たチック・コリアのコンサートだったという。「彼の演奏に圧倒されました。あんなものはそれまで見たことなかったけれど、私がピアノで表現したいことを悟りました」 とアマーロは語っている。 それからというもの、まだピアノを所有していなかったにも関わらず、彼はピアノに自身を捧げる生活を送り始める。ローカル・レストランで開店前にピアノを弾くことが許される前は、自身のベッドルームにイメージの鍵盤を弾いていたほどである。 22歳までペルナンブーコ州の州都レシーフェにある伝説的なジャズ・バー「ミンガス」のレジデント・ピアニストとして活躍したアマーロは、そこでベーシストのジーン・エルトンと出会い、二人は新しいドラマーを探すことになった。そしてついに、7/8拍子や6/4拍子を難なく叩くウーゴ・メデイロスを見つけ、アマーロはついに自身のピアノ・トリオを結成することになったのだ。 「私はピアノはある一部の特権階級のものであるという汚名を晴らしたいと思っています。たしかにとても難しい楽器です。誰もが演奏できるものではありません。でも、だからこそ全てが表現できるのです」 ブラジル全土で高い評価を獲得したデビュー・アルバム 『Sangue Negro』 に続く、2年ぶりの2ndアルバムが本作 『Rasif』 である。 彼の故郷の口語のスペルから取られたというアルバム・タイトルが物語るように、本作はホームタウンであるブラジル北東部へのラブレターのような作品だ。ジャズのイディオムでブラジル北東部の多彩でディープなリズムを再構築するその手法は、複雑な数学的パターンを用いて伝統的なリズムを再構築してきたエルメート・パスコアルやエグベルト・ジスモンチ、モアシール・サントスといった巨匠の最も挑戦的な作品群を連想させる。 アマーロのインテリジェンスとエモーション溢れる演奏は冒頭の「Dona Eni」から堪能できる。通常2拍子で演奏されるバイアォンのリズムを複雑な変拍子に再構築し、緊迫感溢れるアンサンブルを構築。アヴァンギャルドとポップの境をギリギリでいくようなアマーロのピアノも圧巻だ。3つのパートからなるソナタ「Aurora」、マラカトゥのリズムをベースにしつつ、ピアノだけ別の次元で躍動するかのような「Mantra」などなど、極めてシンプルなピアノ・トリオというフォーマットながら、これまでにないまったく新しいブラジリアン・ジャズを聴かせてくれる。 本作のリリースを従えて、この秋にはヨーロッパでのツアーも控えているのだとか。ブラジルにおける知る人ぞ知る天才から、世界を驚かせるピアニストへ。間違いなく次代を担うピアニスト、アマーロ・フレイタスの歴史的世界デビュー盤を絶対に見逃さないでほしい。 https://youtu.be/yGgTIHFiCfQ