NOW AGAIN からコンスタントに作品をリリースしている在LAのブラジリアン、ファビアーノ・ド・ナシメントの師としても知られるギタリスト、カリオカことホナウド・レイチ・ヂ・フレイタス。エグベルト・ジスモンチのレーベルとしても知られる CARMO からも作品をリリースするなど、ジャズやクラシックに、ブラジルの器楽音楽であるショーロ、そしてアマゾンのフォークロアなどをミックスした音楽性は非常に評価が高く、近年ブラジル音楽という枠をこえて世界中のレコードコレクターからも注目を集めている。そんなカリオカの記念すべき 1STアルバムが本作『MISTERIOS DA AMAZONIA (1980) 』である。
すべての作編曲、そしてアコースティック・ギター、12弦ギター、シタール、そして印象的なヴォイスまでを自ら披露。加えてセルジオ・オタナゼトラ(パーカッション)、フェルナンド(フルート/ピファーノ)によるバンド「ヂヴァス」、さらにはゲストとしてブラジル・エクスペリメンタルの最重要バンド、グルーポ・ウンのゼ・エドゥアルド・ナザリオ(タブラ/エフェクト)らが参加。才気に満ちたそれぞれの個性を存分に発揮しつつも、アマゾンのスピリチュアリズム、フリージャズ的な混沌、ジスモンチ諸作にも通じる卓越した演奏技術に支えられた濃密なアンサンブルを披露する全6曲を収録。とりわけB面をまるまる使った表題曲のダイナミズムは圧巻の一言である。
アマゾンを含むブラジルの雄大な自然、そしてインディオや北東部の民間伝承といったブラジル固有の文化をインスパイアの源としつつ、ジャズやプログレッシブ・ロック、実験音楽の手法を用い既存のスタイルとは異なる新しい音楽表現をしているという意味において、本作はエグベルト・ジスモンチ、エルメート・パスコアル、ナナ・ヴァスコンセロスといった異彩達が残した傑作群に並ぶ作品ということができるだろう。音楽大国ブラジルの奥深さをまじまじと見せつける知られざるマスターピースである。
https://youtu.be/0DEGgnbx9YA
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