
1988年に肺がんのため、わずか37歳にして夭逝した天才音楽家アナ・マゾッチ。その音楽性はあのエルメート・パスコアルも認めるもので、彼女が残した音源は数少ないながらどれもブラジル音楽のクラシックとして知られている。これまでスタジオ録音は『Ninguem Vai Me Segurar』(1974)、そして『Ana Mazzotti』(1977) だけだと思われてきたが、実は 80年代に自身のバンドでテレビ出演した際にいくつか録音を残していたらしく、息子のトニ・マゾッチが母の残したアーカイブをあさる中で偶然に謎のオープンリールを発見。このたび FAR OUT が正式にライセンスし晴れてリリースされることになった。
気になるその音楽だが、アナ・マゾッチが2枚のスタジオ・アルバムで示した比類なき音楽を、さらに発展させようとしていたことがうかがえる。プロデューサーでドラムも担当したホミウド以外は録音メンバーすら不明であるものの、ブラジル音楽史を揺るがすあまりに驚きの発掘音源であることには間違いないだろう。
Vocals & Keyboards: Ana Mazzotti
Drums: Romildo T. Santos
Guitar: Unknown
Bass Guitar: Unknown
Produced by Romildo T. Santos
https://youtu.be/8DHVQDzfNVM