トロピカリアが頂点を迎え、同時にMPBというジャンルが確立された1970年代初頭のブラジル。ペルナンブーコの州都レシーフェを中心とするブラジルのノルデスチ(北東部)では「ウヂグルヂ」と呼ばれるブラジル文化の刺激的でオルタナティブな系統が確立されていった。そんなシーンから生まれた傑作が本作『Molhado de Suor』('74)だ。北東部の民俗音楽やヘペンチなどの伝統芸能をベースにフォーク&サイケデリック・ロックを融合。ルーラ・コルテス、ジェラルド・アゼヴェドといった盟友のサポートを従え、ドライブするギター、不穏なアレンジ、朗々としたヴァレンサのヴォーカルが聴く者を「ここではないどこか」へと導く、強烈なサイケ・フォークを展開。ノルデスチからトロピカリアへの回答とでも言うべき一枚だ。
https://youtu.be/B-IgJHk-aoY
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