'69にリオデジャネイロで結成。サンパウロに拠点を移し、クラブやリゾートのハウスバンドとしてジミ・ヘンドリックスやレッド・ツェッペリンのカバーを演奏していたモドゥーロ1000だが、リオ国際歌謡祭での楽曲が評価されたのを機にオリジナルを演奏するスタイルへと転換。マネージャーのすすめもあり、彼らの音楽性のなかにあったエクスペリメンタルでクリエイティブな面をより鮮明に打ち出すようになっていった。折しも当時のブラジルはそういったエクスペリメンタルな音楽シーンが爆発的な盛り上がりを見せていたところで、その波に乗ったモデューロの面々も、オ・テルソなどの重鎮と共演するような機会にも恵まれたのだった。そんなモドゥーロ1000唯一のアルバムが本作である。
オス・ムタンチスと比較されたりもするものの、生々しくヘヴィでアグレッシブなサウンドは、どちらかといえばブラック・サバスを彷彿とさせるもの。それでいてオルガン、ファズギター、テープ逆回転などを駆使したサウンドは驚くほどバラエティに富んでおり、サイケやプログロック、初期メタル、さらにはマスロックのプロトタイプとでもいえる音楽性を見出すことができるだろう。
しかし先駆的な作品の宿命とでもいうべきか、またあまりに妥協のないアグレッシブなサウンドゆえか、当時のブラジルにおけるメインのレコード・プロモーション・メディアであったラジオではほとんど取り上げられず、また当時本作を発売したTOP TAPEレーベルもその音楽性を理解していなかったため、ほとんど宣伝も販売も行われなかったのだという。そうして他のアンダーグラウンドなカルト・クラシック同様に、エーテルの中に失われてしまった本作だが、新たなリスナーにより再発見。いまではオリジナル盤は軽くUSD2000を超えるメガレア盤として取引されている。
https://youtu.be/qWCWUepJZFw
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