LADY AICHA & PISKO CRANES ORIGINAL FULU MIZIKI OF KINSASHA / N'DJILA WA MUDJIMU (LP)
3,700円
コンゴ・キンシャサのスラム街で結成されたFulu Mizikiの中心メンバーPisco Craneらと、彼らのストリートパフォーマンスに影響を受けたファッション・デザイナーのLady Aishaが邂逅。Aishaの手によって身につけられたマスクやコスチュームは、このクルーが向かうべき、土着性と未来性とが、伝統音楽とエレクトリックとが融合した革新的な音楽への手引きとなった。
ドラム缶、金属片、クレーンの破片、サンダルなどを拾い集めて作った見たこともないオリジナルパーカッション楽器を演奏し披露した「Tikanga」のビデオがFacebookで数百万回の再生数を記録、その後バンドはカンパラのNyege Nyegeスタジオに、決定打となるこのアルバムを作り上げるために一年間籠った。
HHY & The MacumbasのJonathan Saldanhaによって録音された今作は、ストリートで得た激しくもナチュラルなインダストリアル・サウンドが、スピリチュアル・ジャズや電子音楽、オルタナティブ、パンク、そして土着的なコンゴのスークスなどといった様々な音楽エッセンスとブレンドされ、驚異的かつハイブリッドな表現の獲得に成功している。
彼らのサウンドの肝の一つはリズムだ。思わず腰が動いてしまう「Mutangila」は、アーサー・ラッセルのLoose Jointsが追及したディスコへの時空を超えた回答とも言えるかもしれない。
「Congo」は一見ポストパンク風だが、複雑なベル・パーカッションと重なり合う叫びにも似たボーカルは何かの儀式や宗教のチャントのように思える。先述した「Tikanga」も収録。ストリート・サウンドとベース・ミュージックが混然一体となり、裏打ちされるハット(の役割をする廃材自製楽器?)が酩酊状態へと誘う。そして、なぜか我々のDNAに刻み込まれたアジアの風景すら連想させる。
最新のアフリカン・エレクロトニック・ダンス・ミュージックは、日頃からシーンを盛り上げているTYO GQOM、EYEがNyege Nyegeフェスへ出演し、SNSでリアルタイムに現地の様子を伝えてくれたインパクトも手伝い、ここ日本での関心がますます高くなってきている。そんなタイミングで届けられたこの『N'Djila Wa Mudujimu』は、常に変化し、流動化を極めるコンゴ周辺の刹那的なポートレートだ。絶対に逃してはいけない。
https://nyegenyegetapes.bandcamp.com/album/ndjila-wa-mudujimu
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