2023年現在も南アフリカのジャズ・シーンに大きな影響を与えるトラディショナル・ミュージック、マロンボ! そのマロンボ・ドラムを大々的に取り込んで独自のジャズへと発展させたマロンボ・ジャズ・メーカーズが、1969年に残した激レア3rdがこのたび歓喜のストレート・リイシューです! マロンボ・ドラムの名手であり、世界的に認知を広めることとなった立役者ジュリアン・バフラ、スピリチュアルの中にエモさを内包したフルート奏者のアビー・シンディ、そして南アのみならず、当時の同世代アフリカ人ギタリストの中でも偉大なアーティストの一人に数えられていたラッキー・ランクーを中心としたマロンボ・ジャズ・メーカーズ。 シンプルな音像ながらも確かなテクニックと当時の音響が作り出す空気感で、圧倒的なオリジナリティを提示してくるラッキーのギターはさることながら、ヒプノティックに打ち鳴らされるジュリアンのマロンボ・ドラム、そして、過去2作ではなかった"Gae Mamelodi"や"Sefuralong"などで聴けるシンディのソプラノ・サックスが催眠的なグルーヴの中に多幸感と恍惚感を加えてくれます。即効で耳目を引く派手さはないが、静謐でいてヒプノティックなリズムとつま弾かれるギター、挿し込まれるフルートを聴き流していると、気づいた時には渦を巻くようなグルーヴに飲まれて抜け出せなくなり体を揺らしてしまう名作。歴史的作品としてももちろん価値は高いのでお早めに! (HIGHLIFE HEAVEN) https://tapestryworks.bandcamp.com/album/down-luckys-way