ベルリンを拠点にする活動するDJ/プロデューサー、Ziúr が NYEGE NYEGE TAPES のサブレーベル HAKUNA KULALA より新作をリリース!! ハイブリッド・ポップの前作『Antifate』からうって変わり、ノスタルジーを排除した真にイノベーティブで尖りまくった作品!!
多彩なサウンドテクスチャーと多様で複雑なビートを組み合わせるのが Ziúr の手腕だが、Elvin Brandhi、Abdullah Miniawy、Iceboy Violet、Juliana Huxtable、Ledef、James Ginzburg といった選りすぐりの個性派コラボレーター達と作り上げた今作は、過去一の素晴らしさを誇る。レコーディングは主に夜間に行われ、彼女は自分の出すノイズを意識し、オーガニックなパーカッションを録音するユニークな方法を開発。ロート・タム(薄型のチューニング可能なドラム)をスクラッチし、削り、叩き、各トラックのうねるような不安定なリズムの背景を作り上げた。
Elvin Brandhi の絶叫と呻き声がこだまする冒頭の「Eyeroll」から度肝を抜かれるが、続くM2「Malikan」ではサウジアラビアとエジプトで育った Abdullah Miniawy の、クラーン語の詠唱やイスラム教以前の詩にインスパイアされた扇動的なヴォーカルとトランペットの爆音が炸裂。M10「Hasty Revisionism」では、Ziúr 自身が崩壊しそうなビートと流れ落ちるストリングスの上でうなり声を上げながらアルバムを盛り上げ、カントリーのコーダ「Lacrymaturity」で予期せぬ結末を迎える。
カントリー・ミュージックと実験的なエレクトロニクスの融合は、最初は不調和に思えるかもしれないが、アルバムの他の部分との文脈を考えれば腑に落ちる。このアルバムで Ziúr は、人間性、一体感、そしてすべてが失われたように見えるときの希望の再生について表現している。
https://hakunakulala.bandcamp.com/album/eyeroll