ビートルズ・フォロワー的なバンド=ロス・シェイカーズとしてウルグアイのみならず、南米全土で人気を博していたものの、音楽的な更なる冒険を求め70年代初頭に渡米したウーゴとオズワルドのファトルーソ兄弟が、先に渡米していたリンゴ・シールマンとともに結成したクロスオーヴァー・バンドのオーパ。
そんな彼らが、ある日ナイトクラブで演奏していたところ、著名なプロデューサーであるラリー・ローゼンの目に留まる。そうして4トラックのTEAC3340でレコーディングされたのが本作『Back Home』('75)である。その後、この録音がデモとなり、米Milestoneレーベルと契約。『Goldenwings』 ('76) 『Magic Time』 ('77)という2枚のアルバムを残すことになるのだが、なぜか本作自体はお蔵入りに。90'sの半ばに発掘され、大きな話題となったのだ。
濃密なアンサンブルとスペーシーなシンセの絡みも最高な冒頭の「Goldenwings」、アフロ系ウルグアイ音楽=カンドンベのリズムを採用した「African Bird」、ビートルズ~ボサノヴァからの影響もうかがえる「One - One + One is Two」、本作屈指のキラージャズファンク「Corre Niña」、ブラジルのエドゥ・ロボ作曲による「Casa Forte」、メロウファンク「Back Home」まで。驚異的なソングライティングと、ソウルフルなロックやジャズファンク、そしてウルグアイ独自の音楽が融和した音楽性、アジムスにも負けず劣らずなスペーシーなシンセサイザー、そしてロン・カーターやアイアート・モレイラ、ミルトン・ナシメントらとも共演するのも納得の強烈なグルーヴを奏でる演奏技術は、いま聴いても衝撃的。近年ではフライング・ロータスやマドリブにもサンプリングされるなど、レアグルーヴ~ヒップホップ世代には聖典とされる一枚だ。
90年代半ばに一度発掘されるも、しばらく入手困難だっただけに久々となるリイシューは実に嬉しい限り。アジムス、ウェザー・リポート、コルテックス、そしてヘッドハンターズのファンに大推薦の一枚だ。
Hugo Fattoruso - Keyboards, Vocals, Harmonica
George Osvaldo Fattoruso - Drums, Percussion, Vocals, Flute, Harmonica
Ringo Thielmann - Bass, Vocals, Harmonica
Pappo Atiles - Congas, Percussion
https://youtu.be/7ASmS7yZykQ
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