エンジの個人的な進化と、2つの世界の間に生きることに伴う複雑な感情を表現したという本作。伝統的なモンゴルのルーツから離れたことが自分のアイデンティティをどのように形作ったか、そして故郷に戻ることでこれらの変化に対する意識がどのように高まったか。そういった近年の心境を、同地の著名なジャズミュージシャンであるピアノのエリアス・ステメセダー、ベースのロバート・ランドファーマン、ドラムのジュリアン・サルトリウス、共同作曲家のポール・ブランドルのギターとともに、研ぎ澄まされたシンプルなサウンドで表現していく。
伝統を再訪するだけでなく、故郷の感覚、遠くから見ることで初めてその重要性がわかる小さな喜び。家族が口ずさむおなじみの歌のように、彼女の音楽は、単一の場所に縛られるのではなく、私たちを形作る感情や思い出に縛られる帰属意識の本質を捉えてると言えるだろう。
https://enjierkhem.bandcamp.com/album/sonor
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