ブラジル音楽に大きな影響を受けた前作『Force of The Wind』(2022)によって世界的な注目を浴びたベラルーシのバンド、ソユズ(SOYUZ)の3年ぶりとなる新作が〈Mr.Bongo〉よりリリース!タイトルとなっている「KROK」は、ベラルーシ語で「一歩」を意味する言葉。ウクライナでの戦争とベラルーシの不安定な政情を背景にワルシャワへと移住した彼らにとって、この言葉には大きな意味が込められているのだという。
ソングライティング/アレンジを担当しているアレックス・チュマク(Alex Chumak)は、これまでは歌詞を旧ソ連諸国の共通語であるロシア語で綴っていたが、本作では彼らの母語であるベラルーシ語で書くことを決意。ドラマーのアントン・ネマハイの脱退という困難もあったが、サンパウロのバンド、セッサやオ・テルノでドラムを担当するビエル・バジーリやマルセロ・カブラルといったブラジルのミュージシャンが多数参加し、サンパウロのスタジオでレコーディングが行われた。
アルバムの幕分けに相応しい疾走感ある表題曲に始まり、チン・ベルナルデスがヴォーカルで参加した「Lingua Do Mundo」、スヴェン・ワンダーのスタジオで録音されたというローズ・ピアノの音色が美しい先行シングル「Kali ty zapytaješ」、角銅真実がポエトリー・リーディングで参加した「Smak žyćcia」など、どの楽曲も最高級のクオリティ。
録音は主にブラジルで行われたものの、本作の基盤にあるのは東欧のルーツなのだという。そこにさらにブラジル音楽やジャズやフォーク、ライブラリー・ミュージックなど様々な要素が織り交ぜられている。多様なリファレンス、きめ細やかなこだわりを感じさせるサウンドメイク、より深みを増したコンポジション/アレンジ。録音すら困難な状況の中、窮地を好機へと変えてしまうかのように、ソユズの最高傑作と呼ぶべき名作が誕生した。
https://gruppasoyuz.bandcamp.com/album/krok
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