幼少期に南アジアからヨーロッパへ移住したパールシー(インドに住むゾロアスター教信者)の家族を持つマニゼが、古代のヨガを学ぶ人々が集い、帰属意識を持つ場所として2022年にロンドンにオープンしたのが「Love Supreme Project」。その設立当初に連絡を取ったことでガナヴィヤとの親交が始まったのだという。はじめは1998年、サンフランシスコのコイトタワーの下で行われたファラオ・サンダースのコンサート。そこで彼女は、ジヴァムクティヨガをイギリスに初めて紹介した人物となり、彼女のもとには、スティング、マドンナ、クリシュナ・ダス、ジャイ・ウッタルといった実践者たちが集まるようになったのだとか。
マニゼのチャンティングは、今日のような人気を得るずっと前から行われてきた。ロックダウンが始まった当初、彼女は日曜の朝にオンラインセッションを開催し始め、驚くほど多くの人が参加。「座って瞑想するのは本当に難しいんです」と彼女は説明する。「体を動かすことは、瞑想にとって重要な要素です。体は持っているのですから、大切にしなければなりません。でも、チャンティングはまさにその効果を発揮しました。心を落ち着かせ、心を開くのがとても速いんです。人々が酒を飲んだりドラッグに手を出したりするのは、そうした体験への近道を探しているからです。私にとって、チャンティングはその近道でした」
本作『Mahku』は、この超越的な魔法を凝縮したものだが、単なる精神的な支え以上のものだ。まず第一に、ガナヴィヤによって集められた一流ミュージシャンたちが参加している。グラミー賞ノミネートのマルチ楽器奏者 ジャイ・ウッタル (マニゼの長年の師でもある)、ダブルベース奏者のベン・アズレトン (ロンドンのジャズ界の重鎮)、ニューヨークのダグ・ウェイス (ブライアン・ブレイドらのコラボレーター)、ハープ奏者のミリアム・アデフリス (ガナヴィヤ、フローティング・ポインツと共演)、注目のピアニスト=ジェイ・ヴェルマ (ガナヴィヤ、クレオ・ソルなどと共演)、そしておそらく最も大切なのは、マニゼの十代の娘であるマク・リマーがボーカルとギターで参加することだ。リマーが参加した曲ではフリートウッド・マックの「Landslide」の印象的なリイマジンも含まれている。アルバムタイトルは「日食」を意味しており、マニゼの祖母と娘の名前でもあり、祖先と継続性というテーマをこのプロジェクトに深く根付かせている。
https://manizeh.bandcamp.com/album/mahku
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