チュニジア人自身がチュニジアでキュレーションした初のチュニジア音楽コンピレーション!
独立後のチュニジアで興隆した観光業。海岸沿いのビーチリゾートでは宿泊客を楽しませるバンドを必要としていた。ジェームス・ブラウン、クロード・フランソワ、ミンガス・ダイナスティといった大物ミュージシャンたちと共演しながら、ホテルのステージで育ったミュージシャンたちが数多く育つ。
そうして生まれたのが、チュニジアの楽器で奏でられるファンク、ウードを取り入れたディスコ、ケルケナ島から伝わったレゲエといった、マスコミがどう扱っていいか分からなかった「第三の言語」とも言える音楽だ。本作には、そうしたレコードからの楽曲が収録されている。そのほとんどはごく少量しかプレスされず、観光客のお土産として売られたり、ラジオで放送される前に検閲されたり、ホテルの2つのセットの間にひっそりと45回転レコードとして挟み込まれたりしていた。だからといって決して無名のミュージシャンばかりというわけではない。これらのアーティストの中には、カルタゴの円形劇場を満員にした者もいれば、マグリブのヒットチャートでトップに立った者もいる。
謎多き Les 4 Dés は、国歌をサイケデリック・ポップにアレンジした「Ya Tounes」を発表した後、ほとんど姿を消してしまった。ハードロックバンドからホテルのプロへと転身した Peace Band は、ハマメットの伝説的なトプカピ・クラブで Omnya 名義でレコーディングを行った。永遠の変幻自在のアーティスト、Ridha Zalila による「Tiou Tiou Tiou」の貴重なインストゥルメンタル・バージョン。そして、Sadok Gharbi の「Noujoum」は、彼の未発表の傑作アルバム『Souar』から発掘された。チュニジアのジャズ・ロック界のエリートと観光客向けエンターテイメントのスターを融合させた、あり得ないビッグバンド、Carthagon などなど。
彼らは、大義なき反逆者ではなかった。彼らは、現代性と伝統は相反するものではなく、チュニジア人がファンクを演奏しながらも、深く、紛れもなくチュニジア人であり続けることができることを理解していたミュージシャンだった。彼らはあらゆる方向から同時に影響を受け、どの世界にも完全に属さず、同時にすべての世界に属する何かを築き上げたのだ。
https://shakshoukarecords.bandcamp.com/album/sr003-tunis-hotel-stereo-1977-1984
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