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2019年のアルバム『Eastern Flowers』で、アナトリアン・ロック、ヨーロッパ・ジャズ、サイケデリア、伝統的な民族音楽のメロディーを用いて、地中海の深遠なる音楽を披露。続く 2020 年の『Wabi Sabi』では、ジャズとアジアのサウンドをミックスし日本的美学を音楽で提示。音楽ファンの琴線に触れまくるその音楽性で、DJ やレコード・コレクターを虜にしてきたスヴェン・ワンダーが待望の 2021 年新作をリリース!
気になるタイトル『Natura Morta』はイタリア語で直訳すると「死んだ自然」、転じてアートの世界では静物画を意味する。その起源は約 2000 年前の古代にさかのぼり、ポンペイで発見された初期の作品には、秋の新鮮な果物や小さな陶器、乾燥した果物を入れた小さなテラコッタなどが描かれている。大地の色素を木の実や種子から抽出した油で固め塗料とし、また木や動物の毛などさまざまな繊維で作った筆で描くことで、現実を過去に移行させる一方で、筆を走らせるたびに生命は衰える。芸術は死んだものの生きたイメージであり、それ自体が象徴的な力を持つことで、私たちを新たな命を吹き込むために存在している。そんな概念が静物画にはあるのだ。
本作『Natura Morta』も同様に、古典的なものから現代的なものまで、様々なメロディを持つ楽器を互いに融合させ組み合わせることで、新たな生命を吹き込んだ作品だ。もちろんスヴェン・ワンダーが DJ 達に支持される理由であるファンキーでメリハリのきいたリズム・セクションは健在。くわえてモリコーネやアルマンド・トロヴァヨーリらを彷彿とさせる室内楽とジャズ的アンサンブルの対話はこれまでの作品以上に顕在化している。
https://svenwunder.bandcamp.com/album/natura-morta
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