昭和のカウンター・カルチャー音楽の歴史を紐解くコンピレーション。
はっぴいえんどや西岡たかしのURCカタログからレア自主制作盤まで幅広いアシッド・フォークを収録!
日本におけるカウンター・カルチャー音楽の誕生は混沌としながらも情熱にあふれた1960年代後半の学生運動の終焉から始まる事になる。反骨精神に溢れながら独自の表現を模索したこのムーヴメントはダダ主義者、共産主義者、薬剤師、そしてカルト・リーダーによって引率され、若い学生、アーティスト、夢追い人等が自らの世界を逆転させようと情熱を燃やしていた物語だった。
東京や京都、大阪のキャンパスで産まれた日本独自のフォーク音楽はその後、左翼思想の日本初独立レーベルであるURC(アンダーグラウンド・レコード・クラブ)を中心に栄えて行き、西洋音楽のコピーから脱却を目指していた当時の日本の音楽家達はここで新たな表現を開拓して行く事になった。
その最前線に常に居たのが日本が誇る音楽家である細野晴臣。その後に結成されたY.M.O.で世界でその名を知らしめる事になるが、国内での評価を決定づけたのは本作収録のはっぴいえんどの一員として初めて日本語をロックに載せる事に成功させた事だった。関西フォークの西岡たかし等がですます口調で日本語の節を調整させた事から始まり、その後の成田賢を含め彼等は日本語による表現にこだわり、その精神と影響は現代まで受け継がれる事になる。
また、後に風や猫と言ったフォークグループで活躍する事になる広島出身の大久保一久が東京の大学卒業時にににんがしというバンド名義で自主制作したレア盤からの楽曲を含め、本作Nippin Acid Folk 1970-1980 には当時の人気や影響力を超越した現代の視点から考える多様なアシッド・フォークを8曲収録。
その中でも最も異質なアーティストとも言えるのがクラシック界出身のバイオリニスト、玉木宏樹。キース・エマーソンも真っ青なシンセ・プログ・アルバムを1975年に発表し、80年にはインド出身の有名な精神指導者で宗教家的リーダーのバグワン・シュリ・ラジニーシ(通称・オショー)を讃えるアシッド感満載のアコースティックなアルバムを日本コロムビアから発売。本作にはそのアルバムから2曲を収録。A面、B面共に冒頭を飾る。
インサートには収録曲のオリジナルアートワーク、はっぴいえんど初期の写真撮影を全て任されていた写真家、野上眞宏氏による70年代の日本の写真を収録し、英語と日本語による4ページ・ライナーでは60年代後半の社会的・音楽的背景を振り返りながら日本独自のカウンター・カルチャー音楽の誕生とその最初の10年の歴史を辿る。
https://timecapsulespace.bandcamp.com/album/nippon-acid-folk-1970-1980
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