サイケ好きにもおなじみの電子音楽家MORT GARSONが76年に制作した危険な香りの電子サイケ名作。 右腕PAUL BEAVERとともに作り上げた『THE ZODIAC - COSMIC SOUNDS』『THE WOZARD OF IZ』などモンド・サイケな分野や、プロト・テクノとも評されるLUCIFER名義の『BLACK MASS』等でもよく知られる初期商業電子音楽のパイオニア、MORT GARSON。 「植物のための・・・そしてそれらを愛でる人々のための暖かなアース・ミュージック」なるキャッチフレーズを掲げ制作された禁断の76年作は、今では日本でもおなじみのマットレス・メーカーSIMMONS MATTRESSES (シモンズ)のプロモーション用に制作された一枚。その為、店頭配布キャンペーン盤のみのプレスとされるレア盤で、コンセプト通りに電子音で綴られるヒーリング・ミュージック・・・という体をとっていますが、実態はかなりサイケデリック。タイトル・トラックとなる"PLANTASIA"は口笛をシミュレートした電子音が心地よく響くナンバー、しかしゆるやかなビート感が現れる"BABY'S TEARS BLUES"や"ODE TO AN AFRICAN VIOLET"などはマイナー調で揺蕩う激ゆるクラブ・ミュージック! アルバム・ジャケットからも、ついつい「裏側」の意味を考えてしまう「危険」なサウンドスケープ作です・・・。 https://mortgarson.bandcamp.com/album/mother-earths-plantasia