Orchestre Tout Puissant Marcel Duchamp X Frànçois and the Atlas Mountains - Revenant Du Nord (7inch)
2,800円
フリージャズ、ポスト・パンク、ハイライフ、クラウトロックなどをごちゃ混ぜにミックスしたカテゴライズ不可な音楽性で、カルト的な人気を博し、坂本慎太郎のプレイリストにも上がったジュネーブの楽団、オルケストル・トゥ・プイサン・マルセル・デュシャン(OPTMD)は、この新作7インチで大胆なコラボレーションを通じて、元来の曖昧なジャンル感をさらに曖昧にしてみせる。
A面の「Revenant du Nord」は、循環するオルガンフレーズをもとに2000年代初頭に着想された、長らく温められてきた楽曲だ。モロッコへの旅や、ヨーロッパの境界に立つ若い移民たちとの出会いが背景にあり、フランソワはそれらの記憶を、詩的な歌詞として掘り起こしていく。その言葉を支えるのは、OTPMDによる豊かなアンサンブルと、バスクの歌い手たちの声。もともと“九本指”で弾かれていたオルガンのリフは、いまや四本の手で奏でられるマリンバのフレーズへと姿を変え、「移動」「境界」「非対称な自由」というテーマを、催眠的でポリリズミックなサウンドの旅として描き出している。
B面の「Siilent」は、ダーティでダブ色の濃いアレンジをした一曲だ。催眠的な6/4拍子を軸に、ジュネーブのDubquakeで体感した肉体的なサウンドのエネルギーを、OTPMD独自のオーケストラ編成を通して咀嚼している。ジョー・バークの印象的なボーカルと、ドラマーのリュシアン・シャタンによる揺らぎを帯びたタッチが重なり合い、「Siilent」はダブ・トランスと室内楽のあいだを行き来するようなサウンドへと結実する。張りつめていながらも優雅で、深く没入できるトラックだ。
https://orchestretoutpuissantmarcelduchamp.bandcamp.com/album/revenant-du-nord-siilent
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