現代MPBの扉を開いたマスターピース。フランク・オーシャン『Blonde』のブラジルからの回答とも言うべき2018年発表の傑作がついに復刻。
2015年に『Pearl』でUSインディーフォークをブラジル音楽の俎上に乗せ、国内外で大ヒットを飛ばしたRubel。その3年後となる2018年に発表され、数多のメディアから大絶賛を浴び、ラテン・グラミーの受賞やTHINK! RECORDSによるフィジカル化まで実現した大傑作『Casas』がMr.Bongoより遂に復刻される。
約6か月間のLAへの滞在をもとに構想された『Casas』。根底にMPBを据えながらも、Frank OceanやTyler,the Creatoreをはじめとした時のオルタナティブR&B~ヒップホップにインスパイアされた美学がミニマムな形で織り込まれている本作は、たちまち大きな反響を呼んだ。Emicidaがゲスト参加し、作品のハイライトの一つにも数えられる「Mantra」は、伝統的なブラジルのリズムで幕を開け、やがて幻想的なジャジー・ヒップホップからストリングスの連なりへと変化していく。「Colegio(College)」では、シンプルなドラムマシンのビートと映画音楽のように壮大なアレンジが見事に融合。さらに、「Partilhar」は、愛と切なさを優しく描いた心温まる楽曲で、ライブでは観客が大合唱する人気曲となっている。
Pedro Fonte、Gus Levy、そしてラッパー/詩人のRincon Sapiênciaをはじめとする、ブラジルの新世代を担う重要なアーティストたちにもスポットライトを当てた『Casas』。ポップな親しみやすさを持ちながらも、アンダーグラウンドな空気感を失わない本作は、デビュー作『Pearl』で高く評価されたSSWとしての魅力を受け継ぎつつ、より緻密で豊かなアレンジによって新たな次元へと押し上げられている。MPBの実験精神とポップな歌が高次元で合流した2010年代のマイルストーンであるとともに、2020年代以降のBruno Berleやdada joaozinhoといったオルタナティブな感性のSSWにも道を拓いた、歴史的にも重要な一枚だ。
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mx17luJ03Tishp0YBS1kEQV3tUCcf0t7k&si=ko7B9Ymb17_n_MS4
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